【ケンチャナヨ(大丈夫)王国】
「ケンチャナヨ」 괜찮아요
この言葉、韓国語を勉強中の方ならきっとご存知のことでしょう。意味は「大丈夫です」。「ヨ」の部分が「です」の意味になるので、「ケンチャナ」だけなら「大丈夫!」
で、韓国はこの「ケンチャナヨ」という言葉が本当によく使われる社会で、細かいことは「ケンチャナヨ」の一言で、いや一撃で(!?)あっけなく処理されていきます。
こんなことがありました。先日某有名コンビニで買い物をした時のことです。
1800ウォン(180円位)の商品をひとつ買った私。細かいお金があって財布が重たかったので、お会計は小銭を使ってきっちり出そうとまず1000ウォン札を出し、次に500ウォン玉、そして100ウォンを2枚。これで1700ウォン。あと100ウォンは50ウォン玉と10ウォン玉で出そうとまずは50ウォン玉を。そして10ウォン玉を1枚、2枚、3枚、、、4枚、、、、、、、、、、
いら〜〜〜〜ん、10ウォン足りへんやん!!(>_<;;
買い物をして、きっちり出そうとしたら最後に1円だけが足りない、そんな状況になってしまいました・・。
いくらケンチャナヨ王国の韓国でも、まさか、まさか無理やろうな・・。でも、ちょーーっとだけ控えめにチャレンジしてみようかな・・。そんな心が芽生えてきたアジュンマの店主、レジのお姉さんにちょっと困った笑顔を見せて、肩を落としながら「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ」とため息をついてみたら。。。
「ケンチャナヨ!クゴマン ジュシミョン
テヨ (^。-)-☆」(大丈夫!それだけくれたら良いですよ)
う、うそ、、、、?ほんまにいいの?だってそんなんしたらレジ合わへんくって、また清算しなおしたり、始末書書いたりせなあかんの違うの?
あ、そっか!!レジの清算も「ケンチャナヨ」でおこなわれるからこの位のことケンチャナヨで大丈夫なんや〜♪と、こんな風に、時には身を助けてくれる(?)ケンチャナヨです。
だけど、日本の商社と韓国の工場の間を仲介する貿易会社で働いていたソウル在住日本人の友達は、このケンチャナヨに尽く困らされ、3ヶ月くらいで「胃がもたん・・」と言って退社しました。そんな彼女の会社生活はと言うと・・。
まず、韓国の工場から日本の商社にサンプルが行く →
サンプルから商品を選び発注(しかも数千個などの大きな単位)
→ 韓国の工場で商品を作る →
工場から直接日本へ発送して納品 → 商品到着後 即
日本の商社から貿易会社にクレームが入る
「サンプルと違うものが届いたじゃないですか!!(怒)」
な、なぜそんなことが??!なぜなら、サンプルとちょっと位違ってもケンチャナヨがまかり通る韓国では、事前に「こういう事情でサンプルと少し変わってしまうんですけど大丈夫ですか?」なんて断りの連絡はありません。「このくらいの違い、ケンチャナヨ!」と勝手に判断され、勝手に商品が作られて、勝手に発送・納品となってしまうのです。
で、彼女が工場に「なんでこんなサンプルと違う物作るんですか!取引相手は日本の会社ですよ!」と怒っていきます。すると工場長
「コーゥイー ター トッカッチャナヨ!
ムォガ
アンデヨ?!」(ほとんど同じやんか!何があかんねん?)と反撃。しかしそんな
「ほとんど一緒」で日本の商社は納得してくれるわけがありません。
「ほとんど一緒と、サンプルと同じ商品とは意味が違うでしょ!」と商社側に怒られ、再度工場にクレームに行くと「イゲ
ソンプルボダ トー
ナッチャナ!」(はっきりゆうて、こっちの方がサンプルよりいいやんか!)
「サンプルよりこっちの方がいいやんかっ!てゆうてるんですけど・・」とはまさか言えません。そんな風に毎日毎日板ばさみにあい、言い訳を考え、、、、そら、「胃がもたん」わな。。。気の毒に。。。「日韓貿易の世界で勉強した韓国語を使って活躍する」夢は、「ケンチャナヨ」に埋もれてゆきましたとさ。^^;
ちなみに私は韓国では「いい加減すぎるねん・・」と腹が立つことも「楽でいいな〜」と得した気分になることもあり、日本に帰ると「いちいち細かいな・・この位臨機応変にしてくれたらいいのに・・」とちょっとうんざりしたり「やっぱりキッチリしてて信用できるからいいわ」と自慢気に思ったり、そんな感じです。(^_^;
written by Mrs.Gold