【韓国のバス】
韓国ではバスの時刻表がない。
あるのは始発バスの時間と最終バスの時間、そして大体何分間隔で運行していますという案内だけで、それすらも実は守られておらず、全くもって自由に走っている。3分間隔で運行しているはずのバスを30分待たされたこともあるくらい。(笑)かと思えば、同じ路線を走る同じ番号の全く同じバスが3台も一度にやって来たりもする。
そしてバス内では運転手さんの自由が尊重されている。
ラジオがかかっているバスがあれば、演歌がかかっているバスもある。演歌にあわせて運転手さんが歌を歌いながら走っていたり、ラジオのニュースを聞きながら「全く最近の世の中は・・」とひとり言を言ってたり、運転しながらタバコを吸ってみたり、喉がかわいたらお客さんを乗せたまま運転席から降りて売店にジュースを買いに行って一服したり。
そんな中では、「次ぎの停留所は●●」という案内のアナウンスを流してくれる当たり前のサービスがあるバスに乗れるとラッキーと思い安心感を感じたり。。。
ソウルでは坂道が多い上、道が悪い。だから坂道をカーブする度に、椅子からズレ落ちる人を何人か目撃したこともある。運転は、そのくらい荒い。
バスに乗るために必ずしなければならない事として一つ言えることは、バスが来るのが見えたら、とにかくバスに向って突進する。危ないなんていっている余裕はない。「私はこのバスに乗るんです!」と言う意志を見せないとバスは相手にしてくれないし、ひどい時だと素通りされる場合もある。バス停に立って待っているだけで乗りたいバスには乗れない。
降りる時も然りだ。「次ぎ降ります」ボタンを押したからと言って降ろしてもらえるわけではない。「私はこのバス停で降りたいんです!」と言う意志を見せないと、止まりにくいバス停なら素通りされることも茶飯事。バス停でバスが止まってから立ち上がって降りようなんてすると、まだ降りてないのにドアを閉められて降りさせてもらえず、そのまま次のバス停まで強制連行されることになる。
ステップをゆっくりノロノロ降りている間にドアが閉まってしまい、最後の片足をはさまれ顔からずっこけたアジュンマ(おばさん)や、必死で抜いたら足は抜けたが靴はドアにはさまれたままバスは行ってしまって、片足裸足で自分の靴を挟んだまま走り去っていくバスの後姿を見送っているアジュンマを目撃したこともある。
韓国のバスは、ほんとうに、私のバスについての価値観をことごとく逸脱している。。。
Sep.2003 written by みゆき