【泥棒と高層アパート】
韓国は泥棒が多い。確かに周りでも「泥棒に入られた!」と言う話は何度か聞いたことがあるし、実際に私の住んでいるアパートにも泥棒が入っていた。それに夫の兄の家にだって、ちょっと外食に出た隙に泥棒が入って金目のものを根こそぎ持っていかれたこともある。
友人のご主人曰く「泥棒は、1階・2階、うん、3階位まではそこが自分の家だと思ってる。」のだそうだ。そんな低層階の家に泥棒に入るのは、例えるなら、お嫁にいった娘が実家に帰ってきて戸棚の中まで開けて自分のいるものをもらって帰る・・・そんな感覚なのかと思う。(泥棒に直接聞いたわけではないが)
日本では「夢のマイホーム!庭付き一戸建て」という構図があるが、韓国では高層アパートに住む方がステイタスだ。一戸建ては泥棒が入りやすくって危ないからと人気が無い。アパートは警備員もいるから泥棒も入りにくいし、安全だし、その他いろんな理由で人気があるから値段も高くなる。
そんなわけで、大きな坪数のアパートに住み、見栄えのする豪華な家具を並べて暮らすことが一般の韓国人が庭付き一戸建てよりも夢のマイホームと思う住居のスタイルなのだ。
最近は『田園住宅』なるものが密かに人気だ。これまでは今まで仕事のためソウルに居らなければならなかったけれど、リタイヤしてその必要が無くなり、且つ経済的にも余裕があって子供達と同居しなくとも暮らしてゆける初老のご夫婦が、静かな田舎(主にソウル郊外)で老後を過ごそうという新しい形の老後のスタイルである。
だが、そんな『田園住宅』でさえも、その名前とはうってかわって高層アパートが多いのだ。ソウル郊外に足を伸ばしてみると、ソウルとはうってかわってのどかな田園や山の風景が続いている時に、突如ニョキニョキっとそびえ立った数十棟のアパート団地を目にする。
韓国では一戸建てよりも高層アパートの方が人気がある、その理由の大きな一因はこの泥棒文化にもあるように思う。
written by Mrs.Gold